スタッフ ブログ (旧)
2011/10/07
住宅履歴
永く住み継がれる家をつくるために、私たち施工者は、長期優良住宅には 「住宅履歴情報の記録作成と保存」が法律で義務付けられています。また、 それ以外の新築住宅についても「住宅履歴情報の整備」に努めることと されています。 … “住宅履歴” の続きを読む
永く住み継がれる家をつくるために、私たち施工者は、長期優良住宅には
「住宅履歴情報の記録作成と保存」が法律で義務付けられています。また、
それ以外の新築住宅についても「住宅履歴情報の整備」に努めることと
されています。
具体的には、戸建住宅の場合、設計図書などの建築確認や完成検査に
関する書類や図書、各種の仕様書や設備機器の図面、長期優良住宅の
その認定書や添付図書などの保存です。
入居後の維持管理の段階では、点検や修繕、増改築やリフォームなどを
行ったときの書類や図面、写真などの保存、管理です。
つまり「住宅履歴」とは
いつ、誰が、どのように設計し建築して、メンテナンスやリフォームなどを
行ってきたのか。我が家の誕生から今に至る履歴を順を追って記録保存
した「住まいの履歴書」と言えます。
「住宅履歴」のメリットとはなんでしよう
①施工時の仕様の情報や過去に実施された維持管理情報が明確なので、
画的、効率的に必要な維持管理ができます。
②住宅履歴情報を活用して修繕、改修、リフォームの計画が立てやすくかつ
合理的に実現できます。
③設計、施工、維持管理情報が整っている住宅は売買する時に、住宅の資産
価値が適切に評価されます。
④災害時に住宅履歴情報に基づいて迅速な復旧や補修ができ、設備機器など
に不具合があった場合も円滑に対応できます。
きっと今後は「住宅履歴のある家」が当たり前になり、重要な資料として住まいと
ともに世代を越えて引き継がれていくでしょう。
そして、きっと住宅を次つぎと壊していくばかりの世の中から、「いいものをつくって、
きちんと手入れをして、永く大切に使う」というストック型社会へと転換されていく
ことでしょう。